冠動脈バイパスグラフト手術後の縦隔洞炎について正しいのはどれか?
1.死亡率は1-3%と低い
2.長時間手術で発症リスクが高くなる
3.最も多い起炎菌は黄色ブドウ球菌である
4.内胸動脈グラフトを使用すると発症しにくい
解答:2
解説
冠動脈バイパスグラフト手術後の縦隔洞炎の発症率は1-3% であり、死亡率は10-35%と高く、リスク評価と予防が重要な疾患である。原因菌としては表皮常在菌であるコアグラーゼ陰性ブドウ球菌が最多であり、次いで黄色ブドウ球菌が多いとされている。
発症リスクとしては、男性、肥満、糖尿病、喫煙、COPD、長時間手術、両側内胸動脈グラフト使用(創縁の血流障害をきたしやすい)、出血コントロールのための再手術、心臓手術の既往、頻回輸血、術前の鼻腔黄色ブドウ球菌保菌などが報告されている。
日本感染症学会(編):感染症専門医テキスト第Ⅱ部ケーススタディ編.p180-184
出題者 佐々木陽典
(東邦大学医療センター大森病院 総合診療・急病センター)
出題範囲 周術期感染症