53歳の男性
2型糖尿病について加療を行っている。2日前より悪寒を伴う発熱、腹痛の訴えがあり救急外来を受診した。80/60 mmHg、脈拍 120/分、呼吸数24/分、40℃。右季肋部に叩打痛があり、造影CTでは以下の所見を認めた。速やかに血液培養を行い、抗菌薬を開始する。

適切な抗菌薬はどれか。
1.メロペネム
2.アンピシリン
3.ゲンタマイシン
4.セファゾリン
解答:1
解説
肝膿瘍の症例である。肝膿瘍の原因は血行性、胆管、門脈を介した感染経路がある。腸管由来の場合は大腸癌等の合併に注意が必要である。肝膿瘍の原因菌としてはクレブシエラを含めたグラム陰性桿菌、嫌気性菌をカバーする必要がある。アンピシリンはクレブシエラには効果がない。ゲンタマイシン、セファゾリンは共に膿瘍には使用しない。重症例でありESBL産生菌、SPACE、嫌気性菌をカバーするカルバペネム系抗菌薬を使用する。
出題者 森 博威
出題範囲 ③消化管感染症