入院中に生じた発熱に対する対応として正しいのはどれか。
1.発熱時に著しい頻脈を伴っていたので薬剤熱と判断した
2.入院2週間後に発熱と下痢が出現したので抗菌薬の中止を考慮した
3.尿のグラム染色でグラム陽性連鎖球菌を多数認めた為、緑膿菌感染を疑った
4.入院2週間後に発熱と下痢が出現したので細菌性腸炎を疑って便培養を提出した
解答:2
解説
入院中の患者の発熱に対する対応を問う問題である。
1. 頻脈を伴う発熱は敗血症を示唆する所見であり、薬剤熱を考慮すべきではない。
2. 院内発症の発熱と下痢ではC. difficile腸炎を想定すべきであり、抗菌薬の中止を考慮する。
3. 入院患者の尿でグラム陽性連鎖球菌を認めた際には腸球菌を考慮すべきであり、グラム陰性桿菌である緑膿菌を示唆する染色所見ではない。
4. 院内で感染性腸炎に罹患することは稀であり、入院3日後以降では原則として便培養は不要と考えられている。
出題者 佐々木陽典(東邦大学医療センター大森病院 総合診療・急病センター)
出題範囲 不明熱