過去の問題

2026/8/7 配信

45歳の男性
スリランカに仕事で1ヵ月滞在し、1週間前に帰国した。昨日より39℃の発熱および軽度の頭痛、腹満を訴えて外来を受診した。周囲に発熱者はいない。システムレビューでは発熱、頭痛、軽度の便秘以外に陽性所見はなく、身体診察では異常所見を認めない。

対応について誤っているものを選べ

1.スリランカでのマラリアの流行の有無を調べる

2.腸チフスを疑い血液培養を施行する

3.農作業やハイキングの有無について聴取する

4.エボラ出血熱を疑い、陰圧室に隔離した

解答:4

解説

熱帯地域からの帰国者の発熱のアプローチについて問う問題である。局所の臓器症状に乏い発熱症例をAcute febrile illness(AFI)と呼ぶ。デング熱、マラリア、腸チフス、リケッチア感染症(ツツガムシ病)が鑑別に上がる。滞在した地域における疾患の流行を調べると共に、滞在中の行動について詳細な聞き取りが必要である。外務省のページ等が参考になる。https://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/medi/index.html
スリランカではマラリアは根絶されており、新規発生はほとんど見られない。またエボラ出血熱はスリランカでは発生していない。

出題者 森 博威

出題範囲 渡航医学