45歳の男性
スリランカに仕事で1ヵ月滞在し、1週間前に帰国した。昨日より39℃の発熱および軽度の頭痛、腹満を訴えて外来を受診した。周囲に発熱者はいない。システムレビューでは発熱、頭痛、軽度の便秘以外に陽性所見はなく、身体診察では異常所見を認めない。
対応について誤っているものを選べ
1.スリランカでのマラリアの流行の有無を調べる
2.腸チフスを疑い血液培養を施行する
3.農作業やハイキングの有無について聴取する
4.エボラ出血熱を疑い、陰圧室に隔離した
解答:4
解説
熱帯地域からの帰国者の発熱のアプローチについて問う問題である。局所の臓器症状に乏い発熱症例をAcute febrile illness(AFI)と呼ぶ。デング熱、マラリア、腸チフス、リケッチア感染症(ツツガムシ病)が鑑別に上がる。滞在した地域における疾患の流行を調べると共に、滞在中の行動について詳細な聞き取りが必要である。外務省のページ等が参考になる。https://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/medi/index.html
スリランカではマラリアは根絶されており、新規発生はほとんど見られない。またエボラ出血熱はスリランカでは発生していない。
出題者 森 博威
出題範囲 渡航医学