80歳女性、数年前より糖尿病あり。数か月前より左第3趾に糖尿病性慢性壊疽あり。
今回、2日前より左足全体に疼痛・発赤・腫脹・熱感あり。数時間前より悪寒戦慄あり。
BP90/60mmHg, HR140/min, RR36/min, BT37.5℃, SpO₂ 98% (RA)。全身状態は病的。呼吸音清で胸部単純写真は異常なし。左足の写真を示す。

考えられる診断は何か?
1.丹毒
2.蜂窩織炎
3.リケッチア症
4.壊死性軟部組織感染症
解答:4
解説
慢性壊疽病変だけでなく、左足全体に、発赤、腫脹、水疱あり。「感染症疑い+ショック+呼吸数上昇」は敗血症性ショックを示唆する。典型的には、丹毒や蜂窩織炎では水疱形成はまれであり、敗血症性ショックもまれである。壊死性軟部組織感染症をまず考え、抗菌薬投与に加え緊急デブリドメントを考慮する。リケッチア症の皮疹は全身性である。
出題者 徳田 安春(群星沖縄臨床研修センター センター長)
出題範囲 部位別(筋骨格系)