過去の問題

2026/8/4 配信

71歳の男性。5月某日、発熱、頭痛、全身倦怠感を主訴に来院した。診察上、項部硬直はなく、胸部聴診を含めて特記所見は認めなかった。喫煙歴、ペット飼育歴、海外渡航歴いずれもなかった。意識は清明。体温38.8℃。脈拍96/分、整。血圧142/74mmHg。呼吸数24/分。SpO₂ 98%(室内気)。下肢について写真のような所見を認め、来院約10日前に草刈り等の野良仕事をしていることも分かった。

この患者に関わる病原体は何か

1.Group A Streptococcus

2.Trypanosoma cruzi

3.Orientia tsutsugamushi

4.Rickettsia japonica

解答:3

解説

写真のように左下腿に褐色の痂疲を認め、野良仕事、5月(春~初夏)という季節であることからツツガムシ病と診断する。ツツガムシ病はOrienta tsutsugamushiと呼ばれるリケッチア属の細菌による感染症で、ダニによって媒介される。潜伏期間は10~14日で発熱と頭痛は必発とされる。日本紅斑熱と似ているが、ツツガムシ病は臨床上紅斑は出現しないことから日本紅斑熱と区別できる。

出題者 幅雄一郎

出題範囲 細菌感染症(細菌別)