38歳男性
同性間性交渉歴があり、保健所の検査を契機にHIV症の診断となったため、1か月前からART療法が開始となっていた。2週間前から頻回の水様便で外来を受診した。
意識清明, 体温37.1℃, 脈拍82/分,整,血圧121/78 mmHg, 呼吸数16/分, SpO2 97 %(room air)
腹部:平坦・軟, 圧痛、反跳痛なし。
血液検査:CD4陽性Tリンパ球数 92/μL, HIV-1 RNA 11,000 copy/mL
便塗抹検鏡の写真を示す。

治療を下記から選べ
1.アジスロマイシン
2.イベルメクチン
3.クロロキン
4.メトロニダゾール
解答:4
解説
写真は便中のGiardia lambliaの栄養型虫体であり、本症例はジアルジア症であった。ジアルジアは糞口感染を起こす原虫である。渡航者下痢症の原因として有名であるが、HIV症患者においては国内発症もしばしば報告される。治療はメトロニダゾールが第一選択となる。
出題者 金澤晶雄
出題範囲 ⑤真菌、寄生虫感染症、熱帯医学、輸入感染症