過去の問題

2026/7/26 配信

71歳男性。6日前にゴルフをラウンドし、5日前からの発熱および倦怠感にて受診した。血液検査で汎血球減少、閉塞性黄疸型の肝障害、Ferritin 105,923ng/mLであった。喫煙者である。既往は濾胞性リンパ腫で完全寛解(CR)し5年以上経過している。意識清明、脈拍96/分、血圧167/88mmHg、SpO₂ 96%、呼吸数22/分、体温40.1℃。EBウイルスIgG抗体が1,280倍であった。骨髄穿刺吸引検査を行った。塗抹標本(May-Giemsa染色)を写真に示す。引き続き原因検索を行っていく予定である。

病態に関係しないと思われるものは何か

1.悪性リンパ腫

2.EBウイルス

3.リケッチア

4.喫煙

解答:4

解説

写真ではマクロファージによる血球貪食像を認め、汎血球減少や肝障害と合わせて血球貪食症候群と診断する。
1. 現在CRとされているが、悪性リンパ腫の再発による悪性リンパ腫関連血球貪食症候群(LAHS)の可能性はある。
2. EBウイルスIgG抗体が高値であり、EBウイルスによる血球貪食症候群、いわゆるウイルス関連血球貪食症候群(VAHS)の疑いがある。
3. ゴルフをラウンドしており、リケッチア感染による血球貪食症候群の可能性はある。
4. 喫煙は血球貪食症候群に直接関係ない。

本症例ではEBウイルスDNA定量が8.6×10-4と著増しており、 EBウイルスによる血球貪食症候群と診断した。

出題者 幅雄一郎

出題範囲 不明熱(ウイルス感染症)